笹野美紀恵株式会社ONEBLOW CEO/プロデューサー
静岡県生まれ。実家はサウナの聖地として有名な「サウナしきじ」。2011年に株式会社ONEBLOWを設立し、温浴施設のプロデュースや多岐にわたるジャンルでのマーケティング、プロモーションなどを手掛ける。
著者に「キレイをかなえる「しきじの娘」の速攻サウナ美容」、監修に「サウナオフィシャルブック」がある。サウナ―からは”サウナの女神”とも呼ばれている。
昨今のサウナブームはますます加速化し、サウナは心地よく気持ちいいもの、老若男女誰もが楽しめるもの、自分と向き合えるものなど新しい価値観を生み出しました。
これからもブームは続き、経済、環境、ストレス問題の中から新しい形で進化していくであろう日本のサウナについて株式会社ワンブロウ代表でありサウナトータルプロデューサーの笹野美紀恵さんに弊社代表の野原がお聞きしました。
※敬称略
前回は最新サウナの現状についてお聞きしました。サウナ激戦と言われ、さまざまなサービスが付随されるなか、どのようなサウナが今後必要とされ、勝ち残っていくと思われますか?
今後はますます個室サウナが増えていくのではと思っています。特に個室サウナ×コンテンツ型がもっと特化しそうです。
個室サウナ×コンテンツ型、気になります。例えばどのような形でしょうか?
2022年12月には代官山にBAR SAUNA がオープン予定です。
個室サウナと×BARという新しいコンセプトでサウナ後に飲めるBARが併設されています。
個室サウナには全ての部屋に男性でもしっかり浸かることにできる深めの水風呂がついていたり、「ととのう」ためにオーダーメイドで作られた椅子など随所にこだわりが。
会員制というのも特別感があります。
BARだけでなく飲食店の延長のサウナも注目です。
サウナ×食なんですね。
そうですね、「恵比寿サウナー」は一階が蕎麦屋、二階がサウナ施設で異色の「蕎麦屋サウナ」です。こちらも個室は各部屋異なるサウナがあり、サウナに入った後のお蕎麦は格別でしょうね。
サウナはもはや、サウナ体験だけでは完結しない、新たな可能性を感じますね。
はい、まさに上野にある「RED ゚E-SAUNAUENO」は次世代の映像システム「ワープスクエア」を搭載していて、高画質映像を部屋に映しだします。例えば雄大な自然の映像を流せば、あたかもそこにいるような気分になるという仕組みです。
さらに専用ブレスレットを装着すると独自のアルゴリズムで、〝ととのい度数〞が可視化されます。数値化されることでゲーム気分でサウナを楽しむ新体験を味わえるというもの。女性用のプライベートサウナも用意されています。
すごいですね。そこで勝ち残るのはやはりコンテンツの内容とサービスでしょうか?
おっしゃる通りです。作り手にどれだけ“サウナ愛”があるか、またはっきりしたコンセプトがあるかだと思っています。“サウナ愛”があれば動線、スリッパ一つの小物までお客様のことを考えられます。サウナ激戦だからこそ分かりやすいコンセプトこそファンがつくと思います。
なるほど。これからもどんな新しいコンセプトのサウナが出てくるか楽しみです。
※こちらのインタビューは2022年7月14日に行われたものです。