対談スペシャル”サウナしきじの娘”と語る「サウナのこれから」

昨今のサウナブームはますます加速化し、サウナは心地よく気持ちいいもの、老若男女誰もが楽しめるもの、自分と向き合えるものなど新しい価値観を生み出しました。

これからもブームは続き、経済、環境、ストレス問題の中から新しい形で進化していくであろう日本のサウナについて株式会社ワンブロウ代表でありサウナトータルプロデューサーの笹野美紀恵さんに弊社代表の野原がお聞きしました。

※敬称略

サウナ激戦の今、最新サウナ事情とは

今はサウナが激戦と言われていますが、最近はどんな新サウナができていますか?

2022年は例えば全客室32室にサウナを設置するデザインホテルが池袋に開業しました。

ドライサウナルームを利用すると、オプションとして白樺オイルや、水風呂の温度を下げる氷、さらにサウナハットにリラクゼーションドリンクつきの「サウナエンジョイプラン」も用意されています。

池袋駅近とあってリモートワークの場所として使う方もいるそうです。

各部屋にサウナ設置はうれしいですね。部屋は女性も好きそうなインテリアだったり、大人数でも泊まれるなど、都心でも旅行気分で楽しめそうですね。

事前予約をして、入店から退店まで非対面・非接触で楽しめる「ROKU SAUNA」も誕生。

サウナ室内は総檜貼り、温度や照明も自分でコントロールできるので、広々と寝転がりながら、誰の目も気にせず汗をかけます。自分の好きな音楽もかけられるのも魅力です。

私も以前個室サウナを利用しましたが、寝転がれるのはやはり新鮮でした。

自分流にカスタマイズできる「3Sジブンサウナ」が西麻布にあります。

セルフロウリュウは調香師が3パターン作ったという3つのアロマ水から選べたり、照明もコントロールできます。

音楽も選べ、休憩時のととのいを拡張させるためのカラダに響く周波数を組み合わせてオリジナルで作られているそう。

まさにその日の気分で楽しめますね。アウトドアを楽しむ人が増え、キャンプ場にテントサウナがあるところも増えてきた印象です。

はい。キャンプ場のアクティビティとしてテントサウナを置いたり、イベントとして行うキャンプ場も。

株式会社 秀建 代表取締役 野原秀行 株式会社 ワンブロウ 代表取締役 笹野美紀恵

都心の個室サウナが増えているように感じますが。

そうですね、表参道や銀座、恵比寿など都心に集中しています。

熱波師が常駐していたり、VIPルームがあったりとラグジュアリーな空間が特徴です。

完全予約制、非接触型、貸切、会員制、サブスク、コミュニケーションサウナがキーワードになってきて、より個性が求められています。

まさにさまざまなサービスのサウナが出てきていますね。サウナでサブスクというのも新鮮です。

ついにサウナまでですね。「SaunaTherapy」は初の女性向けサブスク個室サウナです。サウナが女性たちのライフスタイルに取り入れやすくなりそうです。

いちサウナファンとしては女性や家族で楽しめるサウナが増えてくるのはうれしいですね。

新しくできるサウナに加え、リニューアルするサウナも続々出てきています。

例えば日帰り温泉施設「かりんの湯」がリニューアルして「おふろcaféかりんの湯」になり、水着・ポンチョ着用でくつろげるサウナガーデンや暖炉のあるリラックススペース・キッズルームが新設されました。

サウナがコミュニケーションの場になるための空間作りも魅力です。

1名ではなく6名まで入れる個室があるところも。ミーティングスペースがあったり、広い休息ゾーンなど友人や仕事仲間と語り合う場が設けられたりしています。

教えていただいたサウナはそれぞれにととのうだけでなく、癒しやパフォーマンスを上げる工夫が細部までされているのが気になりますね。

※こちらのインタビューは2022年7月14日に行われたものです。

対談者プロフィール

笹野美紀恵

笹野美紀恵株式会社ONEBLOW CEO/プロデューサー

静岡県生まれ。実家はサウナの聖地として有名な「サウナしきじ」。2011年に株式会社ONEBLOWを設立し、温浴施設のプロデュースや多岐にわたるジャンルでのマーケティング、プロモーションなどを手掛ける。
著者に「キレイをかなえる「しきじの娘」の速攻サウナ美容」、監修に「サウナオフィシャルブック」がある。サウナ―からは”サウナの女神”とも呼ばれている。

株式会社ONEBLOW
サウナしきじ