(株)秀建 編集部
店舗内装業者の探し方とチェックポイント|店舗リノベーションのデザイン事例も紹介
飲食店・美容室・アパレルなど、どのような業種の開業でも店舗内装工事が必要ですが、内装業者探しが重要になります。
内装工事業者によって費用が違うのはもちろん、提案力や技術力も変わるため、店舗開業の成功を左右すると言っても過言ではありません。
しかし、店舗内装業者は数多く存在するため、どこに頼んだら良いのか分からず迷う方も多いです。
そこでこの記事では、店舗内装業者選びに必要な基礎知識や、失敗を避け成功させるためのポイントなどをまとめました。
実際の店舗内装リノベーション事例も紹介しますので、ぜひ集客力の高い店づくりにもお役立てください。
コラムのポイント
- 店舗の規模やコンセプト、予算やオープン希望日など、内装業者探しの前に決めておくべきことをチェックしましょう。
- 店舗内装業者を探す方法は複数あり、それぞれメリット・デメリットがあります。
- 開業予定の業種やコンセプトにマッチする施工事例があるかチェックするのが、業者選びのポイントです。
店舗内装業者探しの前に決めるべきこと
具体的に店舗内装業者を探す前に、まずは店舗の規模やコンセプト、予算などを決めておくことその後の工程がスムーズです。
店舗の規模
内装業者を探す前に、まずはどれくらいの規模の店舗をつくりたいのか明確にしましょう。
どの業種でも、席数やバックヤードなど店舗の広さによって内装工事費用は変わるため、規模が分からないと計画が進みません。
店舗の規模が明確になっていないと、物件探しや内装工事の概算見積もりもできないのです。
内装工事のプランや費用だけでなく、資金調達やスタッフの雇用などにも影響しますので、どれくらいの規模の店舗をつくりたいのか明確にしましょう。
経営方針とコンセプト
店舗の経営方針やコンセプトも内装工事に影響するポイントですから、業者探しの前に決めておく必要があります。
同じ規模・物件で比較しても、コンセプトが違うと内装工事の内容が大きく変わり、費用も変動してしまいます。
コンセプトが明確でない状態で概算見積もりを出してもあまり意味がありません。
飲食店を例に挙げると、大衆向けのファミリーレストランと、高級路線のカフェやレストランでは、適切な内装工事やかけるべき費用は変わってくるはずです。
コンセプトも内装工事以外の部分にも影響する大切な要素なので、早い段階で明確にしておきましょう。
予算
店舗づくりにかけられる予算も、内装工事業者探しの前に決めておくべきポイントです。
予算は、手持ちの資金や金融機関からの融資を含めた総額ではなく、内装工事にかけられる金額を明確にしておく必要があります。
店舗をオープンするためには、スタッフの雇用や教育、広告宣伝や諸費用など、内装工事以外にもさまざまな費用がかかります。
予算が明確になっていないとどのような内装工事ができるのか分からず、プランや見積もりをつくることはできません。
仮に大まかな予想で概算見積もりをしたとしても、ほかの費用が思ったよりかかる場合はプラン変更が必要になってしまいます。
予算や資金計画も店舗の事業計画に関わる重要な要素なので、なるべく正確にシミュレーションして内装工事にかけられる金額を明確にしておきましょう。
オープン希望日
いつまでに店舗をオープンして事業をスタートしたいのかも、内装工事業者探しの前に決めておきたいポイントです。
実際にどれくらい工事期間がかかるかは店舗の規模やプランによって変わりますので、大まかな時期でも大丈夫です。
オープン希望日が明確になっていれば、逆算していつまでに何を決めれば良いのかが分かりやすく、スムーズに計画や内装工事を進めることができます。
また、実際に店舗をオープンするまでには、内装工事だけでなく融資の審査などさまざまな工程が必要です。
こちらのコラムで店舗内装工事の流れや期間の目安について解説しています。
〈関連コラム〉
店舗内装工事の前にやるべき基礎知識|流れや期間、注意すべきポイントを解説
店舗内装業者の探し方
実際に店舗内装業者を探す方法は、大きく分けると次の3パターンです。
知り合いに紹介してもらう
実際に店舗の内装工事をした知り合いが居れば、施工業者を探してもらうのも1つの選択肢です。
内装業者の口コミを直接聞けるため、失敗のリスクを防ぎやすいのが紹介のメリットです。
ただし、紹介してもらうと断りづらく、相見積もりを取りにくいことがあるのがデメリット。内装のデザインや費用感が合うかどうかも踏まえて、紹介してもらう判断をする必要があります。
インターネットで検索する
「店舗内装×施工業者」など、インターネットで検索する方法は、手軽に取り組めて選択肢を増やせるのがメリットです。
店舗を開業したい近くの内装業者も絞り込んで探すことができ、ホームページやSNSで施工事例も確かめられます。
ただし、内装業者の数が多く、情報を整理するのが大変なのがデメリットです。
求める条件に合う内装業者を検索で上手く絞り込み、効率的に探す必要があります。
ポータルサイトで探す
店舗の内装工事に対応する施工業者が一覧でまとめられている、ポータルサイトで探す方法もあります。
ポータルサイトは情報が分かりやすくまとめられているため、効率的に内装業者を探せるのがメリットです。
ただし、ポータルサイトに登録していない内装業者を見逃してしまう可能性があるため、ほかの探し方と併せて活用するのが良いでしょう。
店舗内装業者選びでチェックすべきポイント
複数の店舗内装業者を比較して選ぶ際は、次のポイントをチェックして効率的に進めましょう。
施工エリア
開業したい店舗が内装業者の施工エリア内に入っているかは、最初に確認すべきポイントです。
施工エリア外でも対応できる可能性はありますが、遠方だと打ち合わせのスケジュールを取りづらいなど弊害も考えられます。
普段から全国エリアに対応している内装業者なら問題ありませんが、施工エリアを絞っている場合は要チェックポイントです。
得意とする業種とデザインの傾向
店舗内装は業種によって必要な工事や提案が異なるため、開業したい業種を得意とする業者を選ぶのが基本です。
特定の業種を得意とする内装業者の場合ほかのジャンルに弱く、柔軟な対応が期待できない可能性も考えられます。
また、コンセプトに合わせたデザインやレイアウトをつくれるか、という視点のチェックも必要です。
施工事例を見て、開業したい店舗や求めるコンセプトに近い物件があるか確認しましょう。
施工体制
実際に店舗内装工事をする際、どのような施工体制を整えているのかも業者選びの重要なポイントです。
建築業界では、工事を受注した会社が丸ごと下請けに発注するケースも珍しくありません。
しかし、多重下請け体制は間に挟まる会社やスタッフが多くなるため、要望が現場まで届きづらくなるのがデメリットです。
なるべく、自社で直接現場を管理する自社施工体制の内装業者を選びましょう。
見積もりの内容と正確性
実際に店舗内装工事の見積もりを見る際は、要望が漏れなく含まれているか、間違いがないかなどの視点でチェックしましょう。
施工箇所ごとの項目をまとめた「一式見積もり」だと、どんな材料を使い、どのように施工するのか分からず、発注した後にトラブルになるリスクがあります。
使用する材料や工事の内訳が分かれていて、金額も明確に記載してある見積もりが基本です。
店舗内装リノベーション事例を紹介
最後に、実際の店舗内装リノベーション事例をいくつか紹介します。
飲食店の内装リノベーション事例
サーフショップに隣接する飲食店の内装リノベーション事例です。
焼きたてのミートパイやドリンクを楽しめる飲食スペースは、元々の壁や床などを活かしつつ、サーフショップと統一感がある南国テイストに仕上げています。
▼施工事例「BYRONBAY MEATPIE factory」の詳細を見る
サービス業の内装リノベーション事例
婚活イベント会場として活用されている施設の内装リノベーション事例です。
明るい木目やグリーンを取り入れたデザインで、会話が弾むカフェ風の雰囲気に仕上がっています。
▼施工事例「party☆party 栄ラウンジ」の詳細を見る
まとめ
内装業者選びは、店舗開業の成功・失敗を左右する重要な要素の1つです。
予算やオープン時期は内装業者の技術力や現場管理力によって異なり、プランによって店舗の集客力や利益にも影響します。
なるべく開業する予定の施工事例が豊富で、適切なアドバイスやサポートを受けられる内装業者を選びましょう。
私たち秀建は、店舗・商業施設づくりのプロフェッショナルとして、これまで多くの業種の内装工事をサポートした実績がございます。
店舗づくりのことなら、お気軽にご相談ください。