(株)秀建 編集部
売上を左右する!看板の設置とデザイン6つのポイント
店舗経営をしていく上で、看板の設置場所はとても重要です。ただおしゃれにするだけ、大きな看板を設置するだけ、では認知から売り上げにつながることはありません。
これから店舗展開をしていく上で大切な、看板の設置場所や売り上げアップのポイントなど、今回は看板に関する基礎知識をまとめました。
コラムのポイント
・お客様は、店舗の雰囲気やサービス内容を看板から読み取ります。そのため、ただ店舗の存在を知ってもらうだけでなく、どんな魅力があるのか、他店舗との違いは何なのか、などを伝えるためにも、メインターゲットの性別や年齢層、どんな趣向の店舗なのか、選ばれる理由は何なのか、などを明確にした上で設置場所やデザインを決めていくようにしましょう。
・店舗の内装やデザインと合わせて、売上という結果にしっかりとつなげていくためにも看板への投資もしっかりと行いましょう。
− table of contents −
◼ 看板の役割
◼ 看板の設置場所と設置基準
◼ 売上アップにつなげる6つのポイント
・ポイント① コンセプトが伝わるデザインにする
・ポイント② 行動を促すデザインにする
・ポイント③ 来店意欲をそそる内容にする
・ポイント④ 立地条件に合わせた場所への設置
・ポイント⑤ 取り付け場所を工夫する
・ポイント⑥ 色使いを工夫する
◼ 来店者数20%増!ロードサイド店舗の看板設置場所改善例
◼ お客様のニーズを汲み取る看板の設置を
看板の役割
お客様は、店舗の雰囲気やサービス内容を看板から読み取ります。そのため、看板にはただ店舗の存在を知ってもらうだけでなく、どんな魅力があるのか、他店舗との違いは何なのか、などを伝える役割があります。
メインターゲットの性別や年齢層、どんな趣向の店舗なのか、選ばれる理由は何なのか、などを明確にした上で、
・サービス内容や価格
・取り扱っている商品
・存在に気づいてもらうための色使い
これらの特徴がひと目でわかるようにすることが大切です。ここが欠けていると、来て欲しいお客様に『自分には必要ない』という判断をされてしまう可能性もあります。店舗に足を踏み入れてもらう前に、来店しないという判断をされないためにも、具体的に内容が伝わる看板をつくるようにしましょう。
看板の設置場所と設置基準
看板は、常時もしくは一定の期間継続して、屋外で講習に向けて表示されるものです。
・企業や店舗の敷地内に設置する『自家広告物』
・敷地外に設置して製品やサービスをPRする『一般広告物』
・沿道に設置する『道標・案内図板』
などいくつかの種類に分けられており、設置目的や形態に応じて、建築基準法や道路法などによって設置基準が定められています。
屋外広告物制度
https://www.mlit.go.jp/toshi/townscape/toshi_townscape_tk_000023.html
看板の安全管理ガイドブック
https://www.mlit.go.jp/common/001106308.pdf
どこにどんな看板を設置するのかによって、設置基準は異なります。店舗展開を進めていく際、看板の設置場所も合わせて戦略を立てていくようにしましょう。
売上アップにつなげる6つのポイント
どんな看板を設置するかによって、売り上げは大きく左右します。どのようなポイントをおさえておけば売り上げアップに繋げることができるのか、チェックしてみましょう。
ポイント① コンセプトが伝わるデザインにする
店舗に掲げている看板には、どこから見ても目を引くような色使いのもの、インパクトのあるもの、たくさんの情報が詰まっているものなど様々です。しかし、ただ目立ちさえすればいいというわけではなく、どんなコンセプトで運営されている店舗なのかを伝える必要があります。
自然派を売りにした飲食店が、真っ赤な看板に力強く筆で店名を書いた看板を掲げても、目立ちはしますが店舗の良さは伝わりません。お客様が店舗の前を通るほんのわずかな時間に、最低限伝えたい情報が伝わるよう、情報を厳選して看板に落とし込む必要があります。
ポイント② 行動を促すデザインにする
店舗から離れた場所に看板を設置する場合、『あのお店に行ってみよう』と思ってもらえるようなデザインにする必要があります。
自店舗の良さを前面に出しながら他店舗と差別化を図り、実際に足を運んでもらうために好まれるデザインはターゲット層によって異なります。マクドナルドやスターバックスのようにロゴだけで行動を促すデザインや、ロゴが見えなくてもAEONのように色だけで識別できるデザインなど、様々な看板があります。店舗を今後も展開していくために欠かせない要素を詰め込んだ、行動を促せるデザインを採用することが大切です。
ポイント③ 来店意欲をそそる内容にする
店舗から離れた場所の看板から、実際に店舗の前までお客様の足を誘導できたとしても、店舗の中まで入ってもらわなければ看板としての役割を果たしていることにはなりません。入っても大丈夫なのだろうか…と躊躇されてしまわないように、看板内にお勧めの商品やサービス内容、店舗やッスタッフはどんな雰囲気なのか、などをしっかりと盛り込んでおきましょう。
もちろん店舗に掲げている看板も、このお店に入ってみたい!と思うような内容にすることが大切です。伝えたいことを伝えつつ、不安を取り除いてあげるような内容にすることが大切です。
ポイント④ 立地条件に合わせた場所への設置
周りに建物が少なく集客が難しい場所、競合店が多く差別化が難しい場所などは、似通った場所にたくさん看板をしたとしても埋もれてしまいます。せっかく設置した看板が見えなかったり見つけられなかったりしてしまうと、看板としての役割を果たすことができません。こういったリスクを避けるためにも、店舗の位置を事前に告知する野立て看板の活用も取り入れていきましょう。
タイムリーに必要な人に届けられるように事前告知となる発信をすることで、集客は最大化することができます。他店舗よりも早くお客様に届けることができるため、大きな成果に繋がるでしょう。
ポイント⑤ 取り付け場所を工夫する
どこに設置するかによって、看板の効果は変わります。店舗の広さと看板のサイズ、店舗の場所のバランスを考えて、取り付け場所を決めていくようにしましょう。
遠くからでもわかる場所に看板を設置した方が集客に繋がるのに、店舗の前だけに看板を設置していても効果はありませんし、近隣を歩く人にアピールすればいいだけなのに、一等地に広告看板を掲げても意味がありません。誰に伝えたいのか、そのためにはどこに看板を設置したら良いのか、を考えた上で取り付け場所を決めていくようにしましょう。
ポイント⑥ 色使いを工夫する
どんな色使いにするかによって、読みやすいかどうか、目立つかどうかが異なります。
昼間に目立たせるのであれば、『赤×白』『青×白』『オレンジ×青』『黒×黄』『赤×黄』、夜に目立たせるのであれば『オレンジ×白』『黄×黒』『朱色×水色』『黒×水色』『赤×白』など、目立たせたい時間帯によって適した色は異なります。背景色との組み合わせも考えながら、色使いを決めていくとよいでしょう。
認識してもらえたらいいのか、しっかり読んでもらいたいのか、などによっても選ぶ色は変わってきます。看板を通してどのような結果を得たいのか、をまず明確にした上で、使う色を決めていくようにしましょう。
来店者数20%増!ロードサイド店舗の看板設置場所改善例
看板の設置場所によって、どの程度来店者数は変わるのでしょうか。ロードサイド店舗が取り組んだ、看板設置場所の改善実例をご紹介します。
車からの認知改善
歩行者にアプローチするのか、車に乗っている人にアプローチするのかによって、看板設置の考え方は異なります。
とあるブランドは、看板の設置マニュアルを作成し、全店舗の看板設置場所を見直した結果、来店者数が平均で20%増になりました。
見直したポイントは、『文字の大きさ』と『設置場所の高さ』です。
文字の大きさ
『運転者が看板に気付き、減速して店舗に入店する』という行動をスムーズに行ってもらうことを目的に、文字の大きさは決めていきます。
一般的に、時速40㎞の車が店舗に入店する場合、入口から100m手前で認識できる文字の大きさで、文字高さは60㎝以上とされています。そのため、時速80㎞の場合は店舗から200m手前で認識できる文字の大きさ、文字高さは60㎝以上、と時速に合わせた文字の大きさを今一度見直し、看板を設置し直しました。
文字の判読距離は、
文字の縦の大きさ(cm) × 250 = 判読距離(cm)
によって出すことができるので、目安にすると良いでしょう。
設置場所の高さ
看板の高さは、なるべく手前に街路樹などの障害物がなく、高い位置が望ましいとされています。この時ポイントになるのは運転者の視野角で、時速40㎞で3°、80㎞で2°程度が水平面からの視認角度になります。この視野角度内に設置できるよう、看板の高さを調整します。
国土交通省の公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドラインで、適切な文字サイズや高さは確認することができます。
公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドラインhttps://www.mlit.go.jp/barrierfree/public-transport-bf/guideline/guidelinesisetu.pdf
どんな工夫をするのか、改善をするのかによって来店者数や売り上げは変化します。近隣で多店舗展開しているブランドも参考にしながら、必要な改善を図っていきましょう。
お客様のニーズを汲み取る看板の設置を
どれだけ立派な看板を掲げたとしても、売上につながらなければ意味がありません。店舗の内装やデザインと合わせて、売上という結果にしっかりとつなげていくためにも看板への投資もしっかりと行いましょう。
株式会社 秀建は、内装工事全般だけでなく、外構から躯体までの建築工事や電気・空調換気・給排水・温浴などの設備工事も熟練プロが対応しています。 また、建築は木造住宅から鉄骨・RC造に至るまで、内装は5坪の飲食店からリゾートホテルまで、自社で一貫した施工が可能となっているため、「建築」と「内装」などの二分された連絡・調整・依頼ロス等がありません。
施工のプロフェッショナルだからこそ、オーナー様やテナント様のニーズに合わせた工事を進めていくことができます。内装工事等を検討されているのであれば、工事内容や予算など、ぜひ一度ご相談ください。