(株)秀建 編集部
サウナビジネスモデル2024年版|サウナと相性の良い業種とは?
ブームが続いているサウナ業界では、ユーザーニーズの変化に伴い、様々なビジネスモデルが登場しています。
特に最近注目を集めているのは、異業種とサウナの組み合わせによる新しいビジネスモデルです。
観光・美容・物販などさまざまな業種とサウナを組み合わせ、それぞれの強みを活かし相乗効果が生まれているケースも多いです。
今回は、サウナと相性の良い業種の具体例やビジネスモデルの考え方、クリアすべき課題などについて詳しく解説します。
コラムのポイント
- ・サウナと相性の良い業種を組み合わせることで、既存事業の見込み客増加、競合との差別化などのメリットが生まれます。
- ・異業種とサウナの組み合わせで今までにないビジネスモデルを構築する場合、それぞれの分野のノウハウを持つ施工会社への相談が重要になります。
サウナビジネスモデルは多様化
サウナブームが続きユーザーの認知度と人気が高まったことで、異業種にサウナを採り入れる事例が増えています。
全く別の業種でもサウナと相性が良いケースは多く、うまく取り入れることで既存事業の収益性を高めたり、新規ユーザーを取り込んだりできる可能性があるのです。
また、サウナと別の業種を組み合わせることで、今までにないビジネスモデルとなり、競合との差別化ができるのも大きなメリットです。
もちろん、ただサウナを取り入れるだけでなく、既存事業との親和性やユーザーのメリットをしっかり考える必要はあります。
具体的なビジネスモデルの考え方や相性の良い業種の具体例について、1つずつチェックしてみましょう。
サウナと相性の良い業種とは?
最近はブームによって老若男女がサウナを楽しむようになったため、さまざまな業種とサウナの組み合わせで相乗効果が生まれる可能性があります。
サウナと相性の良い業種を見極め、相乗効果を生むためには「元の業種の強みをサウナに活かす」「サウナの利用客を既存事業に呼び込む」2つの視点が必要です。
具体例として、既存のコインランドリー事業にサウナを組み合わせて成功したケースで考えてみましょう。
まず、元々コインランドリーを利用しているユーザーにとって、待ち時間にサウナを利用できるのは大きなメリットです。サウナを利用したことがないユーザーも、コインランドリーの利用をきっかけに興味を持ってもらえる可能性があります。
逆に、普段サウナを利用することが多いユーザーから見ても、入浴中にコインランドリーで洗濯物ができるメリットが生まれます。サウナを併設することで、既存事業であるコインランドリーの見込み客増加も期待できるのです。
また、元のクリーニング事業で培った技術を活かしたフワフワのタオルが、サウナのクオリティを高める効果も。
このように、関係ないように思える業種でも、サウナと組み合わせることで相乗効果が生まれるケースがあるのです。
2024年のサウナビジネスモデル
実際にサウナと異業種を組み合わせた事例や、相性が良い業種などをピックアップしてご紹介します。
ここに挙げた業種やビジネスモデルがすべてではありませんが、考え方のヒントとして参考にしてみましょう。
地域店舗とサウナのタイアップ
ほかの業種とサウナを直接組み合わせるのではなく、地域店舗同士のタイアップという形を取るのも1つのビジネスモデルです。
例えば、近くの飲食店でサウナ上がりにちょうど良いコラボメニューをつくり、セットで利用してもらうことでそれぞれの集客につなげている事例などもあります。
ユーザーの間で「サウナ飯」や「サウナドリンク」が話題になるケースも多いため、うまくコラボすれば相乗効果が期待できそうです。
サウナと親和性の高い物販
入浴剤やアロマオイル、スキンケア用品など、サウナと親和性の高い物販とのコラボ事例も増えています。
最近は香りを楽しむアロマサウナや薬効が期待できる薬草サウナなど、サウナのバリエーションが広がり相性の良いアイテムも増えています。
健康や美意識の高い女性ユーザーなどコンセプトを明確にすることで、競合との差別化にも効果的です。
アパレル
サウナ施設とアパレルブランドのコラボ事例も増えています。
アパレルブランドがデザインしたおしゃれな館内着やサウナハットなど、コラボアイテムをつくるケースが多いです。
ブランドのファンにサウナを利用してもらうきっかけになりますし、デザインや着心地の良いアイテムをサウナユーザーに購入してもらえる可能性もあります。
シェアオフィス
リフレッシュ効果が高いサウナはビジネスパーソンとの相性が良く、シェアオフィスと組み合わせたビジネスモデルも増えています。
汗を流しながら交流できるサウナスペースは、さまざまな経営者が集まるシェアオフィスとの相性が良いのです。
また、サウナが福利厚生の一環として注目されている背景もあり、今後オフィスにおける存在感も大きくなる可能性がありそうです。
寺
お寺の座禅体験やサウナを組み合わせる事例も登場しています。
静謐な雰囲気や座禅による瞑想とサウナは相性が良く、若い人にお寺に足を運んでもらうきっかけとして取り入れるケースが増えているようです。
また、お寺の雰囲気を活かしたカフェやバーなども増えており、サウナとの組み合わせバリエーションも広がりそうです。
エステ/美容
血行促進や美肌効果などが期待できるサウナは、エステや美容業界との相性も良好です。
サウナを体感した後にセルフエステできる施設、シャンプーやトリートメントを選べる施設なども登場しています。
美容への関心が高い女性ユーザーなど、従来のサウナとは異なるターゲット層にアプローチすることができそうです。
老人ホームやリハビリセンター
スチームや遠赤外線方式の低温サウナは、医療業界でも注目されており、老人ホームやリハビリテーションセンターなどとの組み合わせも考えられます。
低温サウナは身体への負担が少なく、医療の現場で使われている事例もあり、持病をお持ちの方でも医師の許可があれば利用できる可能性があるのです。
少子高齢化が進むこれからの日本において、サウナを健康促進に役立てることには、大きな社会的意義もあります。
自治体との連携
都道府県や市町村と連携し、「サウナツーリズム」で観光客やアウトドア客を呼び込む事例も。
登山やキャンプなどのアクティビティの中にサウナを組み込み、地域全体の需要を高める取り組みです。
湖や川に飛び込める水風呂など、自然の中でしか味わえないサウナ体験、地域の名産を活かした料理など、さまざまなビジネスモデルが考えられそうです。
新しいサウナビジネスモデル構築の課題
サウナと異業種を組み合わせて新しいビジネスモデルを構築する際、前例のない施設をつくることになり、さまざまな課題が出る可能性があります。
今までにないビジネスモデルを形にする場合、施工会社の選定が難しいポイントです。サウナの施工実績が豊富な温浴施設専門会社であっても、ほかの業種の部分には対応できません。逆に、飲食やオフィスなど組み合わせる業種のノウハウが豊富でも、温浴施設づくりの実績がない施工会社でも対応は難しいでしょう。
特に、サウナとほかの業種を組み合わせる場合、どちらの法令や基準に合わせてつくるべきかの判断が難しくなります。特に、前例がない施設づくりでは、消防や保健所などの許可が下りず、思い描くビジネスを形にできない可能性もあります。
こうした課題をクリアするためには、サウナと組み合わせる業種両方の実績が豊富な施工会社に相談することが大切です。それぞれのノウハウが豊富な施工会社なら、関係窓口との事前協議で課題をクリアして、思い描くビジネスモデルを形にできる可能性が高くなります。
新しいビジネスモデルのサウナ複合施設をつくる際は、店舗・商業施設づくりのプロフェッショナル秀建にご相談ください。
サウナ・飲食・物販・オフィスなど幅広い業種の施工実績がございますので、前例のない施設づくりもしっかりサポートいたします。