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女性客に支持される薬草スチームサウナの魅力と導入メリット|ドライサウナとの違いとは
サウナブームが続く昨今、女性客を中心に(薬草)スチームサウナの人気が高まっています。
蒸気を利用するスチームサウナは息苦しさやお肌の乾燥が少なく、薬草の香りと薬効を楽しめるのも魅力。ドライサウナ(乾式)とは一味違う楽しみ方ができるのが特徴です。
今回は(薬草)スチームサウナの基本的な仕組みや入り方について、一般的なドライサウナと比較して解説します。
スチームサウナの施工ハードルや、導入によって得られる経営的メリットなども解説します。
コラムのポイント
- ・スチームサウナは蒸気を楽しむためドライサウナより室温が低めで、身体の負担が少なくリラックスしやすいのが特徴です。
- ・(薬草)スチームサウナは、蒸気と共に薬草の香りや薬効を楽しむことができ、薬草の種類には様々なバリエーションがあります。
- ・(薬草)スチームサウナは一般的なドライサウナと差別化しやすく、経営面でもメリットがあります。(ドライサウナ(乾式)に薬草を置くドライ式の薬草サウナも若干数ですがあります。)
(薬草)スチームサウナの魅力
第三次サウナブームと言われる現在、主流となっているのは高温のドライサウナ(乾式)です。しかし、ブームによってこれまでサウナを利用していなかったユーザーの注目度も高まっており、女性客や初心者を中心にスチームサウナや薬草サウナがじわじわと人気を集めています。
一昔前までのサウナは「おじさんのもの」というイメージが強かったですが、ここ数年は若い方にも浸透しつつあります。しかし、サウナ専門のクオリティが高い施設は男性専用であるケースも多く、どちらかというと男性客が中心でした。
最近はサウナのリラクゼーションや美容効果が注目され、女性ユーザーも増加傾向にあります。スチームサウナや薬草サウナは女性客との相性が良く、人気が高まっているのです。
(薬草)スチームサウナとは?
スチームサウナや薬草サウナは、日本で主流の高温ドライサウナ(乾式)やフィンランド式サウナとは違う効果や魅力を持っています。まずはスチームサウナと薬草サウナの基礎知識として、温度や入り方などを把握してみましょう。
スチームサウナとは
スチームサウナは、水を沸騰させて発生した蒸気を利用して体を温める入浴方法です。輻射熱や遠赤外線を利用する「乾式サウナ」と違い、スチームサウナは「湿式サウナ」に分類されます。
同じように水を利用するミストサウナと似ているため混同されることもありますが、スチームサウナとは原理や体の温まり方が異なります。
| スチームサウナ | ミストサウナ |
水の状態 | 水蒸気(気体) | 霧(液体) |
室温 | 45~60℃前後 | 40℃前後 |
ミストサウナは温めた水を霧状に噴射することで室内や体を温めます。霧状の水は液体なので空気より重く、天井や壁の高い場所から暖かい霧を浴びる仕組みです。
一方、スチームサウナで発生させる蒸気は気体なので空気より軽く、室内全体に充満させて体を温める仕組みです。ミストサウナの霧は40℃前後が一般的ですが、蒸気は100℃以上になるため室温を上げることも可能です。
スチームサウナは、40~55℃前後の室温に設定されることが一般的。80~90℃前後が多い乾式のドライサウナ(乾式)に比べるとマイルドですが、粒子が細かい蒸気が全身を包むため体はしっかりと温まります。
温度が低めで湿度は高いスチームサウナは、息苦しさが少なく初心者の方やサウナが苦手な方でも入りやすいのが特徴。水蒸気で肌の表面温度が上がって毛穴が開き、汚れを排出することによる美肌効果もスチームサウナの魅力です。
また、室温がマイルドなスチームサウナはムリなく長時間入りやすいため、血液の循環や代謝を促進する効果も期待できると言われています。
薬草サウナとは
薬草サウナはスチームサウナの派生形で、スチームサウナに薬草の香りや成分を含んだ蒸気を楽しむ入浴方法です。ハーバルサウナと呼ばれることも。室内を温める仕組みや基本的な入り方はスチームサウナと同じですが、薬草の種類によってさまざまな効果を楽しめるのが薬草サウナの特徴でもあり魅力です。
※代表的な薬草サウナの種類
- よもぎ
- レモングラス
- オレガノ
- ジンジャー
- ローズマリー
- ローリエ
- 漢方
代表的なものだけでもかなりな種類があり、日本古来の薬草や中国・韓国などの漢方、西洋ハーブなどジャンルもさまざまです。また、一般的な乾燥ハーブのほかに、より香りや薬効が強いフレッシュハーブを使用するケースも。
スチームサウナの温冷交代浴に薬草やハーブをくわえることで、疲労回復やストレス解消など、さまざまな効果が期待できると言われています。
(薬草)スチームサウナの施工ハードルは?
施設にスチームサウナを導入する場合、基本的な構造や施工は一般的なドライサウナ(乾式)と大きくは変わりません。
ただし、蒸気を使用するスチームサウナは湿度100%になるため、室内は木を使わずタイル張りにするのが一般的です。木材は湿気で傷みやすく、腐食しやすいためです。スチームサウナで木のベンチをつくるのは難しいため、樹脂製の椅子を設置することが多いです。
しかし、全面タイル貼りで樹脂製の椅子を置いた室内は少し味気なく、木材を使用したドライサウナの雰囲気には一歩劣ります。ユーザーにとって魅力的な施設をつくるという視点では、スチームサウナは少しハードルが高いと言えるかもしれません。
ところが、近年はスチームサウナの設備や技術も進化しており、木材を使って腐食しにくい施設をつくることも可能です。新しい技術のスチーム機を使って、お肌の角質に浸透させる無色透明のスチームまで出てきました。
また、室内にストーブを設置しないスチームサウナは、ドライサウナに比べると消防法のハードルはかなり低いのも特徴。新しい技術や知識を上手く活用すれば、スチームサウナでも魅力的な施設をつくれるようになってきています。
サウナの施工実績が多く関連法令を熟知している施工会社なら、より自由に魅力的なスチームサウナをつくれる可能性が高くなります。
(薬草)スチームサウナを施設に導入するメリット
(薬草)スチームサウナはバリエーションが豊富で、競合との差別化を図りやすいのが大きなメリットです。
例えば、本格的なサウナ施設が多い激戦区でも、オリジナリティの高い薬草サウナを提供すれば、競合と別のユーザー層にアプローチでき棲み分けできる可能性が高いです。日替わりでさまざまな薬草サウナを提供したり、有識者を招いてイベントを開催したり、マーケットも広がります。ドライサウナ(乾式)が苦手な初心者、美容意識が高い女性客など、競合店舗とは違うユーザーを動員しやすいでしょう。
ドライサウナも施設のつくり方やアウフグースイベントなど差別化ポイントはありますが、施設数自体が多いためユーザーの奪い合いになるケースは少なくありません。しかし、薬草サウナはまだ扱っている施設が少ないため、ビジネスチャンスが大きいと言えます。スチームサウナの室温は一般的には40~45℃ですが、室温を高めてしっかり温まることも可能なので、女性客だけでなく男性客も十分な満足を得る事が出来ます。
まとめ
(薬草)スチームサウナは、ドライサウナ(乾式)にはないさまざまなメリットと魅力を持っています。女性客はもちろん、ドライサウナが苦手な初心者や男性客など、一般的なドライサウナと違う客層へのアプローチにも有効です。
これからサウナ開業を検討する方は、ぜひスチームサウナや薬草サウナの導入を検討してみてください。ただし、ユーザーに選ばれる魅力的な施設をつくるためには、ノウハウが豊富な施工会社に相談することが大切です。
秀建は多くの温浴施設づくりで培ったノウハウを活かし、開業エリアに合わせた魅力的なサウナづくりをお手伝いする施工会社です。
スチームサウナや薬草サウナのことはもちろん、店舗づくりのことならなんでもお気軽にご相談ください。