(株)秀建 編集部
【飲食店】おしゃれな内装特集|成功する店がやらない5つのポイント
SNSによるマーケティングが主流になっている、今の時代。お客様に選ばれるためには美味しい料理を提供するだけでなく、おしゃれでセンスの良い内装、ついみんなにシェアしたくなる内装になっているかが重要です。しかしいざ内装を考えようとしても、どんな雰囲気にしたらいいのか、どんな色使いが好まれるのかなどわからないこともたくさんありますよね。
そこで今回は、飲食店開業に向けて参考にしたいおしゃれな内装特集と合わせて、成功している飲食店がやらない5つのポイントをご紹介します。これからの内装計画にぜひお役立てください。
コラムのポイント
・コンセプトや企業理念に基づいた内装を実現することで、飲食店としての成功確率を高めていくことができます。
・雰囲気や色使いなど、まずは様々な建築実例を参考にしながら自分たちのイメージに近いものを選び、選んだ実例を元に内装業者との打ち合わせを進めていきましょう。
◼ 【飲食店】おしゃれな内装5選
◼ 成功する店がやらない5つのポイント
◼ おしゃれな内装で集客できる飲食店に!
【飲食店】おしゃれな内装5選
まずは弊社が手がけたおしゃれな飲食店の内装をご紹介します。
① Ristorante UNO
築百年の古民家である『旧宇野邸』をリノベーションし、和と洋を融合したレストラン。旧宇野邸に住んでいた翻訳家・宇野輝雄氏の名前と、イタリア語で一番という意味の「UNO」という言葉をかけ、「Ristroante UNO」と名付けました。
地域の新鮮な食材をふんだんに使用した手づくりメニューで、 地元の方々から愛される飲食店として日々賑わいを見せています。
② 炭火炙り焼きと地酒 いぶしぎん
千葉駅近辺のこちらのお店は、お客様からのあつい指示を受けている飲食店です。『飲食を通じて日本の食文化を学び、お客様に提供していく。居心地のよい空間を提供し、楽しい時間を過ごしていただく。』という理念を実現できるよう、和モダンに特化した装いに仕上げました。
個室のテーブル席が基本の内装で、中の様子は暖簾で見えない造りになっているため接待にも最適です。
③ CAFFE PASCUCCI Kitaaoyama
古典的かつ現代的なイタリアン・カフェ独特の体験ができるよう、イタリアンコーヒーの品質と伝統を融合させたこちらのカフェ。
北青山にあるカフェらしく洗練された内装は、何度も足を運びたくなるデザインに仕上がっています。
④ 寿司みなつき五井店
ここでしか食べられない江戸前東京湾の地魚や、口どけまろやかな国産ウニを提供する寿司屋らしく、シックな内装に仕上げたこちらのお店。利用人数に合わせてテーブル、カウンター、座敷を選ぶことができます。
寿司を握る姿を見ることができるエンターテイメント性、肌と同系色で安心感のある木材、和と高級感が混在した店内は、新鮮な寿司を美味しくいただくことができますね。
⑤ Cote café
建築躯体から関わらせていただいた路面店のカフェ。鉄骨造のおおきな庇が、シンプルな外装にアクセントを加えています。慌ただしい日常の合間にほっと一息つけるよう、心地良い音楽とインテリアに仕上げました。
女性が1人でもゆっくりとくつろぐことができるように、ポップな色使いと適度な距離感、明るく清潔感のある内装がポイントです。
成功する飲食店がやらない5つのポイント
開業後3年で70%、5年で80%以上が廃業するといわれている飲食店業界。生き残ることは難易度が高いとされる中でも数年〜数十年に渡って生き残っている飲食店もあります。このような『成功している店』は内装を決める時に何をやっていないのでしょうか。
やらないこと① 効率の悪い動線
スタッフが働く動線やお客様の動線など、成功している飲食店は『効率の悪い動線』を採用することはありません。動きを事前にシミュレーションした上で、効率の良い動線になるよう家具や什器が設置されています。
ちょっとした動きにくさや効率の悪さは働くモチベーションを下げるだけでなく、そこから提供スペードの遅さやお客様満足度の低下、回転率の悪さ、収益ダウン、など様々な弊害を引き起こします。空間で過ごす全ての人の効率的な動線を考え、内装を決めていきましょう。
参考記事:おしゃれな店舗什器で差をつける!内装づくり6つのポイント
やらないこと② コンセプトに合っていない内装
飲食店のコンセプトによって、来店されるお客様の属性や単価が変わってきます。コンセプトを好む客層に合わせた内装になっていれば良いのですが、そうでない場合、違和感を感じたお客様の客足は遠のいてしまいます。
内装を決めていく時は、自社のコンセプトをしっかりと理解した上で設計や内装をしてくれる業者、コンセプトをよりリアルに体現できるように必要なアドバイスをもらうことができる業者を選ぶようにしましょう。
やらないこと③ SNSを意識していない設計
ターゲットとする客層が求める高級感や独自の世界観を出していくだけではなく、今や『SNSで目を引く内装になっている』かどうかは内装を決めていく上で必須です。
生活様式や消費者の意識が変化した今、ストーリー・リッチ・プロダクトといって理念やコンセプトに基づいたプロダクト(内装)になっているか、誰かに伝えたくなるようなストーリー性があるかどうかで成功できるかどうかは変化します。資金も時間も投資して開業につなげた飲食店だからこそ、事業を継続できるような環境を整えておきましょう。
参考記事:おしゃれな飲食店の内装事例5選|集客力UPのコツとは
やらないこと④ 店舗とエリアの相性が悪い
どれだけ内装やメニューにこだわっても、サービスの質をあげても、開業予定店舗とエリアの相性が悪ければ成功することはできません。今一度、飲食店のコンセプトに合わせて開業エリアを見直してみましょう。
こちらの『牛の達人 PRIVATE西新宿店』は、新宿という街並みやビジネスシーンでの利用、ソムリエというキーワードを元に『都会にあるワイナリー』をデザインコンセプトにしています。エリアとの相性を考えた上で内装を決めていくことが大切です。
やらないこと⑤ 入りたい!と思えない店構え
素晴らしい内装に仕上げても、お客様が『入りたい!』と思えないような店構えであれば集客で苦戦してしまいます。内装だけでなく、店構えにもこだわっていきましょう。
店構えを決めていく時は、飲食店開業場所やまわりの飲食店の業態によって変わってきますし、現地調査をして得られた商圏のニーズによっても変わってきます。利用動機や客層、客単価に合わせた店構えにすることが大切です。
成功している飲食店は内装決めや施工段階で多くの打ち合わせを重ね、完成イメージとのすり合わせを行っています。開業してから後悔することのないよう、内装業者とは綿密なやりとりを重ねながら開業に向けた準備を進めていきましょう。
参考記事:飲食店の開業で失敗する人の共通点5つ|潰さないためにできること
おしゃれな内装で集客できる飲食店に!
コンセプトや企業理念に基づいた内装を実現することで、飲食店としての成功確率を高めていくことができます。雰囲気や色使いなど、まずは様々な建築実例を参考にしながら自分たちのイメージに近いものを選び、選んだ実例を元に内装業者との打ち合わせを進めていきましょう。
施工のプロフェッショナルだからこそ、オーナー様やテナント様のニーズに合わせた工事を進めていくことができます。飲食店開業における不安や疑問などはお気軽にお問い合わせください。