(株)秀建 編集部
【クリニック】おしゃれな内装が収益アップにつながる理由
クリニックを運営し収益を上げていく際、医者としてのスキルももちろん大切ですが、どこまで内装にこだわることができるかどうかも求められるポイントです。
こだわってつくられた内装は、おしゃれなイメージを印象付けるだけでなく、お客様の再来院率、従業員の働きやすさといった部分にも影響を与えます。そのため、将来的に収益を左右する大きな要因となるのです。
今回は、今後のクリニック開業に向けて改修・改築工事を進めていく上で知っておきたい視点と、おしゃれな内装に仕上げるチェックポイントをご紹介します。
コラムのポイント
・すでに競合が多いクリニックの中で、自分たちを選んでもらうために大切なのは内装をうまく使った『差別化』です。
・こだわり抜いたおしゃれな内装は、これからのクリニック経営を軌道に乗せる力強いパートナーにもなり得ます。堅実なビジネスを続けていくためにも、クリニックの内装施工業者を選ぶ際は、クリニックの施工に関する知識や経験豊富な施工業者を選ぶようにしましょう。
クリニックは内装で選ばれる時代
数多くのクリニックが溢れている中で、新たに開業し認知度を上げ、患者様に足を運んでもらうのは容易ではありません。すでに競合が多い中で、自分たちを選んでもらうために大切なのはやはり『差別化』です。
診察時の対応、担当医の人柄、患者様の口コミ、導入しているサービスなど差別化できる部分はたくさんありますが、他のクリニックには真似できない独自性を出すことができるのが、クリニックの『内装』です。
好むデザインや雰囲気を形にする
どんな患者様に足を運んで欲しいか、どのくらいの頻度で足を運んで欲しいのか、クリニック内ではどんな気持ちで過ごして欲しいのか、など開業後のイメージを固めておくことで、そのイメージを形にしやすくなります。
例えば歯科クリニックでも、審美歯科なのか子ども向けのクリニックなのかによって、患者様が好み居心地良く感じる内装は異なります。子ども向けのクリニックをスタイリッシュな内装に仕上げてしまうと、子どもたちは落ち着くことができず、クリニックに通うことそのものが苦痛に感じてしまうでしょう。ターゲットが好む内装を選ぶことで、より選ばれる内装することができます。
さらに、足を運んで欲しい患者様に好まれるデザインや雰囲気はSNSを通じて拡散されます。内装でありながら『広告』の役割も果たすことを思えば、手を抜くのではなく先を見据えてデザインを決めていくことが大切です。
顧客の心を満たす非日常感
日常からほんのひと時でも離れる、クリニックで過ごす時間。この時間は、患者様にとっては非日常です。わざわざ足を運んで過ごすなら、雑然とした清潔感のない空間、落ち着かない空間よりも、おしゃれな空間で過ごしたいですよね。
特にクリニックの場合、遊園地やショッピングセンターのような楽しい場所、足を運ぶ度にウキウキするような場所、というわけではありません。だからこそ、足を運んでよかったと思ってもらえる場所であるかが今後の経営を左右します。
働くスタッフの効率化を図る動線
内装を決める際、デザイン性を大切にするのはもちろんですが『動線』を考えることも大切です。動線とは、人が動く経路を線で繋いだもの。何度も行ったり来たりする手間や、クリニック内を移動するだけなのに遠回りする無駄を省くために、間取りを考えていく段階で考えておく必要があります。
働くスタッフが無駄な動きをすることなく、キビキビと働くことができる環境が整っていれば、スタッフのストレス軽減に繋がります。また、回転率アップ、無駄な作業をなくし生産性アップ、患者様と向き合う時間の確保、など様々なメリットもあります。
スタッフを大切にしているクリニックは、患者様にももちろん選ばれます。内装とはいえ、ちょっとのこだわりが大きな費用対効果を生み出すのです。
クリニックの内装選び7つのチェックポイント
クリニック開業に向けて改修・改築の内装計画を立てていく際、忘れずに検討したいチェックポイントをみてみましょう。
チェックポイント① クリニックの形態
内科や整形外科、眼科、歯科などどんな形態を希望しているのか、まずは決めていきましょう。形態によって内装デザインは大きく変わります。
また、形態によって最低限確保しておきたい坪数や、確保しておきたい機材用のスペースなどが異なるため、形態に合わせた土地探しやテナント探しが必要なケースもあります。
チェックポイント② 待合室の広さ
年間の売り上げを達成するために、月の来院患者数、1日の来院患者数を算出します。患者数が想定できれば、その人数に合わせて待合室の規模感を設定することができます。
スペースの関係上、待合室をコンパクトにするクリニックも多くありますが、待合室はただ待機するだけの場所ではありません。災害時のトリアージスペースとして活用したり、一定の距離感を保ちプライバシーを確保したりする役割もあります。そういった視点も踏まえて、どの程度の広さが必要なのか検討してみましょう。
チェックポイント③ 受付
仕事の効率化を図るためにも、受付はこだわりたいポイントです。
・受付スタッフの人数
・座り作業なのか、立作業なのか
・複合機やカルテなどはどのように収納するのか
・感染症対策のパーテーションはどう設置するのか
・来院患者の呼び出しはモニターなのかマイクなのか
など検討しましょう。
特に収納スペースは、電子カルテを導入するのか、現行のまま紙カルテなのかによって必要な広さが変わります。効率化をとるのか予算をとるのか、事前によく考えておきましょう。
▶︎シロタ調剤薬局
チェックポイント④ トイレ
待合室、診察室の次によく見られている場所が『トイレ』です。清潔感があるのはもちろんですが、スムーズな診察と安全性の両立を考え、内装を決めていきましょう。
・トイレは患者様用とスタッフ用と分けるのか
・非常呼び出しは設置するのか
・検尿ボックスは取り付けるのか
・ベビーチェア、ベビーシートは設置するのか
また、手洗いを自動水栓にするのかも検討しましょう。昨今は感染症対策のため、手が触れることのない自動水栓の方が新設時は多く選ばれています。
チェックポイント⑤ スタッフルーム
勤務するスタッフの人数や滞在時間によって、スタッフルームをどこまで充実させるのかも変わってきます。
・冷蔵庫や電子レンジは必要なのか
・靴箱や個人用ロッカーは設置するのか
・テーブルや椅子は何脚必要なのか
・着替え用スペースは必要なのか
・洗濯機や洗濯物干しは必要なのか
充実したスタッフルームは、スタッフ満足度にも直結します。安定した収益を保つためにも、働く人の環境づくりは工夫しましょう。
チェックポイント⑥ 診察室
クリニックの形態によって、診察室の広さや数は異なります。
・X線検査室は必要なのか
・その場合、床や壁、天井に鉛ボードは入るのか
・レントゲンの現像機はX線検査室の近くに必要か
・子ども向けのクリニックの場合、保護者も同行できるようにするのか
などを検討しましょう。換気設備については、診察室は機械換気がおすすめです。ただ、換気扇が設置されていないよりも、換気扇が目に入ることで患者様は視覚的安心感を得ることができるため、自然換気もできるようにしておくと良いでしょう。
チェックポイント⑦ その他内装
そのほかにも、
・院長室は設置するのか
・出入り口のドアにロールスクリーンやカーテンを設置するのか
・BGMは流すのか
・カルテパスは必要なのか
・車椅子が通れるようスロープは設置するのか
・待合室にキッズスペースは必要なのか
など、チェックポイントはたくさんあります。忘れず事前に検討しておきましょう。
▶︎わかば台動物病院
おしゃれな内装で軌道に乗れるビジネスを!
こだわり抜いたおしゃれな内装は、これからのクリニック経営を軌道に乗せる力強いパートナーにもなり得ます。堅実なビジネスを続けていくためにも、クリニックの内装施工業者を選ぶ際は、クリニックの施工に関する知識や経験豊富な施工業者を選ぶようにしましょう。どれだけ大きな会社でも、クリニックの設計や建築に関する経験が浅いと後々大変なことになります。
開業に向けた大切な時期をロスしてしまわないためにも、信頼できる施工会社に依頼して納得のいく内装に仕上げるようにしましょう。
株式会社 秀建は、内装工事全般だけでなく、外構から躯体までの建築工事や電気・空調換気・給排水・温浴などの設備工事も熟練プロが対応しています。 また、建築は木造住宅から鉄骨・RC造に至るまで、内装は5坪の飲食店からリゾートホテルまで、自社で一貫した施工が可能となっているため、「建築」と「内装」などの二分された連絡・調整・依頼ロス等がありません。
施工のプロフェッショナルだからこそ、オーナー様やテナント様のニーズに合わせた工事を進めていくことができます。業務用空調機選びの不安や疑問など、相談にのっておりますのでお気軽にお問い合わせください。